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S別荘(安比高原)

2007.07

亀倉雄策+谷口建築設計事務所が1985年に設計したホテル安比グランドの2室を別荘として所有されているクライアントさんから、改修設計の依頼を受けた。巨匠が手がけたインテリアの改修なので気合いが入る。
今回の設計では、視覚的錯覚を積極的に取り入れた。空間の真ん中に少し斜めに配置した大きな飾り棚が、入り口からのパースを弱め、想像以上に広がりを感じる空間に仕上がっている。また、寝室の天井を低くすることで、リビングに向かって高さの広がりを強調する。水平と垂直の錯覚。空間を考えるのはとても楽しい。

設計協力:伊藤嘉朗一級建築士事務所
施工:鹿島建設 東北支店

キッチンからリビングを覗く 飾棚の向こうがベッドルーム オーディオ機器や床置き型照明などの配線を一切隠すために、壁面/天井/飾棚の内部に空間の隅々に行き渡る配線ダクトが埋め込まれている
Before(改修前)
After(改修後)
ベッドルーム
中央飾棚の扉を開けることで、リビングとベッドルームの空間が仕切られる
コンパクトながら、機能性と快適性を追求したミニキッチン&ダイニング
洗面&バスルーム

2007年

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