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第9回 湧水地点

2022.11

秋田公立美術大学 ものづくりデザイン専攻 研究発表展〜湧水地点2022
産業革命以前のものづくりを現代に再生することを目指して、素材と技法とデザイン、そしてアナログとデジタルを統合したこれからの未来に向けたものづくりを模索する研究と教育の具現化を標榜し、2013年の開学から毎年続けてきた展覧会「湧水地点」。

今中隆介(デザイン)× 森香織(染色)チームの提案コンセプト

Pinakida ~ ピナキダ
ピナキダとはギリシャ語で北斗七星の意 京都を代表する禅寺東福寺本坊庭園“八相の庭”に東庭、通称「北斗七星の庭」がある。重森三玲が1939年に作庭した現存する日本庭園の最高傑作の一つである。 崩壊しつつある世界の経済構造や軍事的なパワーバランス、急変し続ける自然環境によって世界的に多発する大災害、コロナウィルスによるパンデミック、人類史上大きな転換期を突きつけられている今、私たちは何を行動すれば良いのか? シルクロードの東の果てで成熟した「日常」と「宇宙」を同化する感覚。庭に石を配置することで宇宙を捉える。日本という地が生み出したそんな感覚を重森三玲の「北斗七星の庭」にリスペクトを受けて 再定義を試みた。 世界の日常は、宇宙に浮く奇跡の点の集合体であること。そうした視点を人類の一人一人が持つことで、世界は少しでも豊かで平和になるのではないか? とても些細なメッセージではあるけれども、これからの未来に願いを込めて・・・

制作協力:下浜リフォーム(左官) I S U K A ( 椅子張り)

秋田公立美術大学ものづくりデザイン専攻研究発表展 第9回「湧水地点」
会期:2022年10月23日(日)~11月6日(日)10:00~19:00(最終日は17:00まで)(※休館日:火曜日)
会場:秋田市文化創造館2F スタジオB(秋田市千秋明徳町3-16)
主催:秋田公立美術大学

機能としてのスツール、インスタレーションとして北斗七星の枯山水の提案。 子供たちは我々が考えるそんな想いとは全く無関係に、本能が趣くままに遊んでくれる。 提案者の想像を超えた創造をもって作品に接してくれていることで、また新たな提案のヒントを示唆してくれることに感謝!

2022年

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2022.12.07
第9回 湧水地点
2022.11.06